赤十字活動(宇城地区)

前のページへ戻る

日赤活動

2013年05月04日

赤十字の誕生

赤十字は、1863年にスイスのジュネーブで誕生しました。これを最初に唱えたのは、スイスのアンリー・デュナンというひとです。1859年6月24日、北イタリアのソルフェリーノの丘を中心にイタリアの統一をめぐって激しい戦いが繰り広げられていました。この時、一旅行者として戦場の近くを通りかかったのがアンリー・デュナンだったのです。

彼は、うめき苦しんでいる負傷者を目のあたりにして黙って見ていることができず、かけよって敵味方の別なく手当てをしました。

戦いが終りジュネーブに帰ったアンリー・デュナンは「ソルフェリーノの思い出」という一冊の本を書き、戦争の悲惨なありさまを伝えるとともに、本の中で「戦争のときに負傷者を救護する団体を、平和で穏やかな時代に組織しておくことはできないであろうか。」

「また、これらの教護にあたる人たちに便利を与えるよう、国際的に神聖な協定を結ぶことは望めないであろうか。」という二つのことを主張しました。

アンリー・デュナンの主張は、多くの人々の心を揺れ動かし共感者を得ました。この問題を最初にとりあげたのは、スイスにあるジュネーブ公益協会でした。ジュネーブ公益協会は、アンリー・デュナンの提案を研究するため、アンリー・デュナンを含む法律家・医学者・軍人の5人の委員を選びました。

5人の委員は、1863年2月17日にジュネーブにおいて最初の会合を開き、ここに「五人委員会」が誕生しました。これが後の「赤十字国際委員会」なのです。

すべての準備を終えた五人委員会は、1863年10月26日から29日まで、ヨーロッパ16ヵ国の代表をジュネーブに迎えて最初の国際会議を開き、「赤十字規約」を採択して各国に救護団体をつくることを申し合わせました。そして、その団体のしるしとして、発祥地であるスイスの国旗の色を逆にして「白地の赤十字」とすることが決められました。

その翌年、1864年8月8日から22日まで、ヨーロッパ16ヵ国の代表がジュネーブに集まり、12ヵ国の代表によって「赤十字規約」が調印されました。これが後の「ジュネーブ条約」です。

こうして、アンリー・デュナンの理想であった教護団体は「赤十字」として、国際的な協約は「ジュネーブ条約」として実を結んだのです。

 

日本赤十字社の誕生

 

日本赤十字社は、明治10年(1877年)5月1日に創立されました。これを提唱したのが佐野常民です。

明治10年2月15日、西郷隆盛が鹿児島に兵を挙げて熊本に進み、ここに「西南の役」が起こりました。この時、佐野常民は元老院議官でしたが同じ元老院議官の大給恒と語り合い、ヨーロッパ各国にある赤十字と同じような組織をつくり、敵味方の別なく負傷者を救護しようと考え、博愛社と名づけて政府に創設の請願書を提出しました。しかし、政府からは「敵味方の別なく負傷者を教護する」ということについて受け入れられず、請願書は却下されました。

そこで、佐野常民は、請願書を持って熊本へ赴き、ときの征討総督有栖川宮熾仁親王に直接、博愛社の設立許可を願いました。明治10年5月1日のことです。有栖川宮熾仁親王は英断をもって博愛社の創設をお認めになりました。

これが後の日本赤十字社です。日本赤十字社では佐野常民が請願書を提出した5月1日を「創設記念日」と定めています。

西南の役の後、佐野常民らは、わが国も世界の赤十字の仲間入りをすることを希望し、江戸時代の蘭学者シーボルト男爵の援助を得て、政府にジュネーブ条約への加盟を働きかけました。こうして、日本政府は明治19年(1886年)6月5日、ジュネーブ条約に加盟し11月15日をもってジュネーブ条約の加盟を公布しました。

そこで、博愛社も明治20年(1887年)5月20日、社名を日本赤十字社と改め、赤十字国際委員会に申請して、9月2日に国際赤十字の一員として加盟することが公認されました。

赤十字の基本原則

1965年、ウィーンで開催された第20回赤十字国際会議において「赤十字の基本原則」が決議されました。

赤十字の原則の中では、「人道」が唯一無二の地位を占めて、他の原則はこれに依存すると言われており、赤十字の最大の関心は、個人の人間を愛し、その苦痛をやわらげることにあるといえます。

  1. 人道
    赤十字は、戦場において差別なく負傷者に教護を与えたいという願いから生まれ、あらゆる状況下において人間の苦痛を予防し軽減することに国際的および国内的に努力する。その目的は、生命と健康を守り、人間の尊厳を確保することにある。赤十字は、すべての国民間の相互理解、友情、協力および堅固な平和を助長する。
  2. 公平
    赤十字は、国籍、人種、宗教・社会的地位または政治上の意見によるいかなる差別をもしない。赤十字は、ただ苦痛の度合いにしたがって個人を救うことに務め、その場合、もっとも急を要する困苦を真っ先に取り扱う。
  3. 中立
    すべての人からいつも信頼を受けるために、赤十字は戦闘行為の時いずれの側にも加わることを控え、いかなる場合にも、政治的、人種的、宗教的または思想的性格の紛争には参加しない。
  4. 独立
    赤十字は独立である。各国赤十字社は、その国の政府の人道的事業の補助者であり、その国の法律にしたがうが、つねに赤十字の諸原則にしたがって行動できるようなその自主性を保たなければならない。
  5. 奉仕
    赤十字は、利益を求めない奉仕的救護組織である。
  6. 単一
    いかなる国にもただ一つの赤十字社しかありえない。赤十字社はすべての人に門戸を開き、その国の全領土に渡って人道的事業をおこなわなければならない。
  7. 世界性
    赤十字は、世界的機構であり、そのなかにおいてすべての赤十字社は同等の権利を持ち、相互援助の義務を持つ。

宇城市内の活動

  • 救援物資配布
    火災・水害等が発生した際には、被災者へ対して救援物資(ビニールシート、タオル、下着セット、緊急セット、等)の配布を行います。
  • 炊き出し訓練
    災害に備え、宇城市赤十字奉仕団(婦人会)の方々の協力を得て炊出し訓練を行っています。
  • 社資募集
    日赤宇城市分区では、5月を赤十字運動月間としています。社費額は次のとおりです。

    ・一般社員:500円以上
    ・特別社員:2,000円以上

  • 日本赤十字社では、国内義援金・海外救援金の募集を年間を通して行っています。
    日赤事業にご理解とご協力をお願い申し上げます。

 日赤活動の画像1です

日本赤十字社熊本県支部ホームページ

 

 

 

 

 


お問い合わせ

宇城市社会福祉協議会へのお問い合わせは0964-32-1316までお電話ください。

地域福祉係:0964-32-1055 包括支援センター:0964-25-2015 子育て広場:0964-27-5353 地域支え合いセンター:0964-27-9970

受付時間:平日午前9時~午後5時まで

メールでのお問い合わせ

宇城市の便利帳

宇城市の便利帳サイトへ

宇城市社会福祉協議会公式Facebookページ

ページのトップへ戻る